保証金を分割で支払うの場合の繰延資産の償却について
私は、靴屋を経営していますが、今年の7月に次の契約で店舗を借りました。
・建物賃借期間 5年
・保証金 1,000万円(200万円の5年間分割払い)
・支払った保証金は返還されない。
この場合、保証金はどのように償却したらよいですか?
アドバイス
繰延資産の償却費は、
実際に支払った保証金をもとに計算してください。
保証金はどのように取り扱うのですか?
資産を借りたり、
使ったりするために支出する権利金などのうち、
その支出の効果が1年以上に及ぶものは
繰延資産になります。
償却期間は何年ですか?
この場合の償却期間は、
原則として5年です。
分割払いの場合はどうなりますか?
分割払いの繰延資産の場合は、
その期間がおおむね3年以内の場合を除いて、
たとえ総額が確定していても、
その総額を未払金に計上して償却することはできません。
具体的に計算はどうしたらよいですか?
ご質問の場合の償却費は、次のように計算します。
1年目 200万円×6/60=20万円
2年目 400万円×12/60=80万円
3年目 600万円×12/60=120万円
4年目 800万円×12/60=160万円
5〜7年目 1,000万円×12/60=200万円
8年目 1,000万円−980=20万円(7年目までの償却累計額が980万円なので)
もし、賃借期間の終了後、契約が更新されなかった場合は?
そのときの未償却残額を
その年の必要経費に算入してください。
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